梅雨空が続きます。
お盆の三連休は絵茉ちゃん(初孫)に会いに行ったり、
お墓参りに行ったりとのんびり過ごしました。

連休中、お昼に豚骨ラーメンを食べようと、
主人と地元のラーメン屋さんへ行きました。

食券を買って座っていると、4人の家族が入ってきました。
常連さんなのか店主がドア越しにその家族を見つけると、
ベビーチェアを用意していました。

まだ30代前半くらいの若いご夫婦と小学2.3年生のお嬢さん、そして弟くんはまだ3歳くらいでしょうか。
小学生のお姉ちゃんが弟くんの世話をやいていました。

何気ない家族のアットホームな空気に見とれていると
弟くんがダウン症なのに気づきました。

こういう場面にたまに遭遇すると考えます。
私だったら……

彼が生まれた時、思いがけない出来事にこの若いご夫婦はどんなに自分を責めたことでしょう、そしてどんなに運命を恨んだことでしょう、道もわからなくて泣き果てた後にきっとふたりは手を取り合い、天使のように微笑んでいる我が子のために、どんな覚悟を決めて人生を歩み始めたことでしょうか。

この日偶然会った若いご夫婦は、私が知らないことを経験し、手を取り合い、強い絆で結ばれていました。

『かんぱーい!』
大きな声がしました。
( え?)
思わず、そちらを見てしまいました。
パパとママはビール、子どもたちはオレンジジュース。
みんなニコニコ、昼間から楽しそうです。
( なんて明るい家族なんだろう。)
弟くんを囲んでみんなの会話が盛り上がってきました。

そして、この家族の愛がその場に溢れていくのを感じました。気がつくと店主も奥から覗いて笑っています。
愛はうつります。広がります。

弟くん中心の愛の和がそこにはありました。
まさに愛の中心人物はダウン症の弟くんです。
彼が愛の先生となり、そこには愛の和が広がっている。
愛の先生はきっと毎日自分の家族に本物の愛の尊さと
強い正義についての講義をしている。
それも天使のような笑顔で愛を説く、
世界で一番美しい講義です。

だから、みんなあんなに明るくて、強くて、優しくて…

マザーテレサは言っていました。
愛は薄っぺらいものだと。
だから愛はつくるものだと。

ラーメンを一杯いただくだけの時間でしたが、
胸にしみる素敵な映画を観た時のような
温かい気持ちでその店を出ました。

あの家族は彼がいてくれるお陰で
日々愛をつくることを決して怠ることはないでしょう。

『障害を持った子どもたちは天使のようだ』
とよく聞きますが本当にその通りだと、
天使を囲む明るい家族を見て
深く意味を知りました。